ラーメン屋で働くといっても、さまざまな職種がありそれぞれに役割が違います。店舗によってはいくつかを兼任したり、さらに分化していることもありますが、主な職種ごとに仕事内容を紹介します。
フロアスタッフは、お客様との最初の接点を担う大切なポジションです。 主な仕事内容は以下の通りです。
明るい笑顔や丁寧な接客が、お店の印象を左右します。 また、外国人観光客が増えている今、簡単な英語対応が求められる場面も増加しています。
シフトにより異なりますが、開店前は店舗内の清掃や箸や調味料などの備品の準備など、閉店後には皿洗いや店内清掃、レジ締めなどの業務があります。
キッチンスタッフは、店舗の“心臓部”ともいえるポジションです。以下のような業務を担当します。
ラーメンは一杯ずつの完成度が問われる料理です。正確でスピーディな作業が求められますが、マニュアルが整備されている企業では未経験からのスタートでも安心です。
一定期間現場経験を積むと、店舗運営にも関わるようになります。この段階になると、次のような“経営寄り”の仕事が増えていきます。
このほか、新メニューの開発や季節限定商品の企画にも関わっていきます。
近年では店舗がSNSなどで発信することも集客の一部となっているため、SNSや口コミサイトの管理も運営スタッフの業務です。店舗プロモーションの実施も行います。
ラーメン屋での働き方の特徴をご紹介します。
ラーメン店では、他の飲食業態に比べてお客様の滞在時間が短い傾向にあります。「食べてすぐに席を立つ」というスタイルが一般的で、店舗の回転率が高いのが特徴です。 その分、1人あたりの売上(客単価)は高くないこともありますが、スムーズにお客様をご案内・提供できれば、効率的に売上を上げることができます。こうしたスタイルの中では、チーム全体で連携を取りながら業務をする力や、一定のスピード感が求められます。
ラーメン屋の営業スタイルは店舗によって異なりますが、昼食・夕食の時間帯が繁忙の中心になるのは共通しています。多くの場合、昼前に開店し、深夜あるいは早朝まで営業しているお店も珍しくありません。とはいえ、常に忙しいわけではなく、昼と夜の間には比較的落ち着いた時間帯もあります。その時間を使って仕込み作業や清掃、準備を行ったり、交代で休憩を取るなど、時間の使い方にもメリハリがあります。
土日祝日も営業している店舗が多いため、基本的にはシフト制勤務となります。 スタッフ同士で調整しながら、平日に休みを取るスタイルが主流です。 人混みを避けてゆったりと買い物や外出を楽しめるのが、平日休みならではのメリットでもあります。 また、近年では週休二日制を導入したり、1日の労働時間を適切に管理する店舗も増えており、労働環境の見直しが進められているケースも多く見られます。
ラーメン店では、店舗の規模にもよりますが、アルバイトやパートタイマーの方が多く働いているのが一般的です。その中で社員は、店長や副店長など数名で運営を支える体制になっていることが多いです。 新卒で社員として入社した場合、現場業務だけでなく、スタッフの育成や売上管理、業務改善の提案などにも徐々に関わっていくことになります。 そのため、早いうちから店舗運営に必要な経験を積みやすいという点も、この仕事の魅力のひとつです。
ラーメン屋の仕事は体力勝負な面もありますが、接客力・調理技術・経営感覚など、将来にも役立つ幅広いスキルが身につきます。飲食の現場で働きながら、ステップアップしたい人、自分の店舗を持ちたいという夢がある人には、ラーメン業界は魅力的な環境と言えるのではないでしょうか。
当メディア「飲食らぶ」では、ラーメン屋で働く方にインタビュー!就職をしたきっかけ、お仕事のやりがいについてお話しを伺いました。ぜひ、ラーメン業界に興味のある方はチェックしてみてください。